O-YAM流 自作PC
トラブルシューティング講座  

2004/05作成



0.はじめに


いつの時代になっても自作初心者は存在し、初めて遭遇したトラブルは対処方法が分からず右往左往。

そういった初心者(及び初心者に毛が生えた程度)にある程度切り分ける方法を伝授しよう。

注意:

当然の事ながらここに書いてある事は全て無保証である。何が起きようが当方は一切関知しない。



1.ケーススタディ

電源が入らない、画面が出ない、すぐに切れる等

まずはよく観察しよう。電源スイッチを押してどうなるのか。

(1)全く反応がない
(2)ファンは回っているがBEEP音がしない
(3)BEEP音がする。画面が出てこない
(4)OSが起動しているらしいが画面だけ出てこない。映らない。
(5)メッセージが出て止まる
(6)画面が出てしばらくして電源がいきなり切れる
(7)その他

(1)の場合
■今まで使っていた場合
・コンセントが抜けかかっていないか。
・裏のスイッチがOFFになってないか。
■新品の電源の場合
・裏の切り替えスイッチが115Vになっているか
・マザーへの配線は正しいか。
・補助電源コネクタを接続し忘れていないか
補助電源コネクタ(いわゆる田コネクタ)
■マザーも新しい場合
・POWERスイッチとマザーの配線は正しいか
・マザー上のLEDは点灯しているか(無い場合もあり)

ここまでのチェックで問題ない場合事態は深刻である。
HDDやCD-ROM等の電源ケーブルは全て抜いて配線はマザーだけにする。
それでもダメな場合はマザーか電源の異常。
マザー上の配線パターンや部品類が焼損していないか、電源から異臭がしないかチェック。

(2)の場合
電源かCPUが怪しい。
・CPUの抜き挿しを行ってみる
・C−MOSのクリアを行ってみる
・マザー上のジャンパピンを全て点検

外せるパーツは全て外し様子をみる。
この際、キーボード、ビデオカード、メモリも抜いてかまわない。
CPUとCPUファンの他はマザーの電源スイッチとスピーカだけ接続してあればよい。

BEEP音が鳴るようになれば、メモリ、ビデオカード、キーボードの順に付けていって様子を見る。

(3)の場合

一般的にメモリかビデオカードの問題。
メモリの枚数を減らしてみたり、違うスロットにしてみる。
ビデオカードは挿し直し。PCI等の別のカードがあれば試してみる。

(4)の場合

ビデオとモニタの信号ケーブルを点検。
ビデオカードは挿し直し。PCI等の別のカードがあれば試してみる。
 

(5)の場合

一概には言えない。助けを求めるには、メッセージの内容と画面の色、可能であればどれが(BIOS、拡張カード、OSのいずれか)どのタイミングでメッセージを出しているのかを調べる。

(6)の場合

電源かCPU。
CPUクーラが止まっていたり正しく装着されていない場合、マザーが異常を検知して電源が切れる場合がある。

特定の操作をした場合(ゲームや負荷のかかる計算など)に電源が落ちる場合は電源の容量不足か異常。

(7)その他

使用中にハングアップ、挙動不審等の症状が出る場合は原因特定が困難である。
ソフトウェア(OSやドライバ、アプリケーション)が問題の場合があるからだ。

予備のHDDがあればOSを再インストールして様子を見る。

ハード故障を疑うのであれば電源かマザー。


.検証手順

最小構成で確認。最小構成とは以下の図

マザーにCPU(+ファン)を載せただけである。
他に繋がっているのは電源ケーブル、電源スイッチ、スピーカ。

キーボードはおろか、ビデオ、メモリすら刺さってない状態である。
この状態を最小構成と言う。

CPU、マザー、電源が生きていれば「メモリが無い」旨のBEEP音が鳴る。
鳴らない場合はCMOSクリアを行ってみる。

次はメモリを1枚だけ付ける。
今度は「ビデオカードが無い」旨のBEEP音が鳴る。

次はビデオカード。
画面が出てPOSTか起動かどこかで止まる。

次がキーボード。
BIOS画面に入って各電圧、温度のチェック。
デフォルト値をロードして再起動。

以下同様にHDD、CD-ROMの順に1つづつ付けていき、正しく認識されている事を確認。

※BIOSで良く分からない項目は触らない事。

 

このあたりですでに挙動不審の場合はCPUの速度を可能な限り落としてみる
問題がなくなれば電源の容量不足か故障。


3.経験則

※注意:以上は経験に基づく物であり絶対ではない。

・CPUが不良だった事はほとんど無い。一度だけ何をやっても挙動不審なPCがあった。たぶんキャッシュがおかしかったのではないだろうか。ファンの取り付けミスで壊した事はある。

・マザーが壊れる事もまれ。大抵電源回路関係。目視で確認出来る。パターンの焼損やコンデンサの破損。

・BIOSが飛んだ事は無い。どうやれば飛ぶのか教えて貰いたい。

・電源故障はある。挙動不審に陥いる。全く動かなかった事はない。

・新品のメモリが初期不良だった事はない。

・HDD、CD-ROMは電源ケーブルの取り付けミスで壊した事がある。

・HDD、CD-ROMの故障は当たり前。初期不良だった事もあるが稀。

・新品のビデオカードが初期不良だった事はない。

まとめ:この10何年間パーツや周辺機器を買ったが、初期不良だった事はわずか1回。確率で行くと1000分の1以下ではないだろうか。
初期不良を疑うより、自分の技量不足を疑え。

 


付録:便利なツール

●CD起動のLinux(Knoppix

不具合の原因がハードかOS(Windows)か不明な場合、KnoppixでCD起動してみる。一通りのデバイスはKnoppixで検証可能。

不具合があれば起動メッセージに出たりする場合もある。

起動しなくなったPCからデータを吸い出す事も可能。1枚焼いて勉強しておく事をお奨めする。


付録:検証機材

自作するのであればある程度の機材は揃えておきたい。

■予備パーツ(古いパソコン1台とも言う)
・PCIのビデオカード
・安物のNIC
・動くHDD
・フラットケーブルの予備
・FDD
・電源
・USBマウス(USBのテスト用)
・マザー

■工具
・ドライバーセット 長い物も含む
・精密ドライバー
・ラジオペンチ
・プライヤー、ペンチ

■中級者以上
・ニッパー
・ワイヤストリッパ
・テスター
・半田ごてセット


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