96/12

WindowsNT4.0 導入日記


WindowsNT4.0 Workstation


・歴史


2年前の今ごろインターネットブームが湧き起こりました。しかしOSの主流はWin3.1で、TCP/IPを実装するには 面倒な上にコストが高い。そこに現れたのはWindowsNT3.5でした。「最強のウィンドウズ」と言うキャッチフレーズと 激安価格(¥15,000−)、当然各種ネットワークプロトコルを実装していたので飛びつきました。

記憶が定かではありませんが、その当時は DX4 + #9GXE + 144Modem くらいで使ってたような様な気がします。
しかし、目的のインタネットもプロバイダが遠距離であった為たまにしか使ってなかった様な・・・・

月日は流れWin95が出てからはNTはお蔵入りとなってました。しかしNTを忘れた訳ではありません。過去のしがらみを 引き摺りまくっているWin95に未来はなく、真の次世代OSはNTであると確信しておりました。

そして今回、Win95のUIを備えて生まれ変わったNT4が発売されるに至り、速攻で入手し2号機にインストールと相成りました。


・インストール


システム構成はPentium150 + 64MRAM + 2GHDD + MGA MYST + AHA2940 と いった感じです。

インストール作業は・・・3.5時代と変わってませんね。FDから起動してCDを認識した後インストール開始。怪しげな SCSI HAを使ってるとこの辺で難儀する事でしょう。今回は様子見と言う事でDドライブをNTFSに変換してインストール しました。(注:NTFSに変換すると従来のDOS/Winから見えなくなります)

・トラブル

ビデオカード

まずぶつかったのがビデオカードです。MGA MYSTIQUEなのですが、ドライバはMatroxのサイトから取って来てありました。 しかしドライバは入れどもユーティリティが入りません。画面のプロパティを出した後「ちょっと待ってね」と出たっきり 何の変化もありません。どうも日本語版NTの事を考えてないような節があります。

この結果垂直周波数が60Hzしか選べず洒落になりません。何回か挑戦したらやっと逃げ道を発見。「画面のプロパティ」を 手動で閉じればいいだけの話でした。これによりコントロールパネルに「MGA Panel」が追加され色々設定が出来るように なりました。
しかしなんか遅いような・・・。画面周りがモタモタしてる感じです。まぁそのうちドライバが良くなるんじゃないでしょうか。

サウンドカード

次にぶつかったのがサウンドカードです。台湾製の怪しげなボードなのでドライバがありません。チップの製造メーカである 「CristalSemicondactor」にドライバを取りに行ったら生憎接続不能。仕方ないので適当なドライバを入れてみたらとりあえず 音は出るようになりましたが、起動時に毎回毎回「エラーが発生しました。イベントビュアを見てね」。

泣く泣く次の日SB32PnPってのを買ってきました。一応音は出てますがMIDIの音が変なような・・・。その内正式な ドライバが出てくれることを祈りつつほったらかす事にしました。

・使用感


コマンドプロンプトがちゃんとバックスクロールする。嬉しい。Win95は何故かこれが出来なくてがっくりしてました。
気になる点はPnPに対応してない事。Win95に慣れた身にはちと気になります。
ダイアルアップ接続もちと分かり辛いですね。
良く分からない点は「CD自動再生」の止め方。誰か教えてください。


・総論


Win3.5のUIを差し替えただけの感じです。堅牢性を維持するには仕方ないところなのかもしれません。 パーソナルユースのOSにはちと向いてませんが、会社で導入するならお勧めです。
戻る